ドラマ『秘密 THE TOP SECRET』#11最終回レビュー

マンガ「秘密」イラスト模写

最終回を迎えてしまいました…

エピソード前編第9話、中編第10話のレビューはこちら。

第九を裏切り、ひとり犯人のもとへ向かう薪(板垣李光人)。青木(中島裕翔)は薪を救うことができるか?薪だけが知る秘密とは?秘密が明かされるとき、葬られた新たな真実が浮かび上がる―!

第九に復帰した瀧本(眞島秀和)から精神的に追い詰められた薪(板垣李光人)は、『第九』からレベル5のデータを無断で持ち出した。警察から薪に対し発砲許可がおりたことで、薪に命の危険が迫っていると察した青木(中島裕翔)は、岡部(高橋努)の制止を振り払い、かつて薪が鈴木(中島裕翔/二役)と雪子(門脇麦)と3人で訪れたある場所へと急ぐ。

薪には、ある思惑があった。青木の姉夫婦を殺されたのは自分が原因だと知った薪は、苦しんでいる青木のため、岡部との連絡も絶ち、ひとりで犯人と対峙するためある場所へ向かう。しかし、いまやSATが出動する事態となり、このままでは事件が解決する前に薪が射殺されると考えた岡部は薪を救うため、青木に「おまえがあの人を止めるんだ!」と命じる。

その頃、とある施設にたどり着いた薪は、レベル5のデータをエサに跡をつけてきた人物と対峙していて…。

薪だけが知る秘密とは何なのか!? 秘密を狙う者とはいったい誰なのか?そして、青木は薪を救うことができるのか?
薪だけが知る秘密、それが明かされるとき、もう一つの葬られていた新たな“真実”が明らかになる―!(公式サイトより引用)

原作と違って敵の正体が宗教団体ということで、第8話のレビューで統一教会とオウム真理教について言及してたんですが、そのまんま2つを足して2で割ったような設定でしたね…リアリティがあるといえばそうなんですが、瀧本の過去の回想が切なくはあるけど、郷愁に駆られないんですよね。

やっぱり近未来的な世界観なので、国内だけの問題にするとチープ感があるというか。まあ、連続ドラマでワールドワイド展開は難しいのはわかっているんですけど、愚痴ってみました。それだけに外務大臣の話はそのまま採用でよかったです!

ところで、貝沼がラストまで怖すぎでしたね。貝沼の設定を変えてなぜMRI開発者にしたのか、伏線が回収されました。好きな子ほどいじめたくなる!の最上級版というか、薪さんの不憫さが…倍増。そりゃ、全部「自分のせい」だと、「自分さえいなければ」と思ってしまうし、自己否定してしまうでしょうよ。それなのに、自分を律して職務を全うする薪さんの強さの源を掘り下げてほしいんですよね~。

つまり過去編をやってほしいんです(笑)。エピソード0やりましょうよー。薪さんが天涯孤独なの、雪子さんの台詞からなんとなく出ているけど、ほとんど語られずで残念。

話を戻します。すべてが片付いて、病室で曽我に、瀧本のことを語る薪さんのシーン。ここは原作では相手が岡部だったはず。で、「良い人にしないでください、ただの犯罪者です」みたいに岡部は返すんだけど、曽我は何も言わず…いや~ここは岡部にちゃんと言い返してもらって、警察庁長官に「そんな優しい薪さんだからついていけた」と語るシーンにつなげてほしかった。

そして大告白をして薪さんをこの世に繋ぎとめてくれた青木。海外に異動?左遷?になる薪さんを空港まで送り届けるシーンが、ただの寂しがり屋の大きい犬でしたね(笑)。ここ原作では岡部が送るはずだったのを、青木が勝手に運転変わったんですよね。それで過去のヘリ事件もあるから、薪さんめちゃくちゃ怯えるってシーンになるんですが、ちょっとそれ見たかったですねー最終回ほぼシリアスで癒しシーンがなかったのが心残りw

ラストの台詞は、聞こえないで終わるのかと思ったら、最後薪さんのどアップでちゃんと教えてくれてました。

過去の実写映画では、なんじゃこりゃーと突っ込んでしまいましたが、今回の連続ドラマは原作ファンでも楽しく見られました。エピソード0もいつかやってほしいなー、映画版でもいいからと心待ちにしております。

ドラマ「秘密 THE TOP SECRET」公式サイト


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この記事を書いた人

独身、女40代前半。
死ぬまでひとりで生きていくために、ひとり時間を充実させていきたい。
ただし、社会的なつながりはある程度必要と思うので、特に老後をどうするかを模索中。

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