勝手にお仕事ドラマとして見ている今年の大河ドラマ。第1回で、吉原に客が来ないことを田沼意次に訴えたとき、「集客の努力はしたのか?」という問いに、蔦重といっしょに気づきを得た人も多いのでは?特にマーケや営業の人!私もそうなんですが、このドラマはきっと勉強にもなるなと思い、見続けてます。
(3)千客万来『一目千本』
初回放送日:2025年1月19日
蔦重(横浜流星)は資金を集め北尾重政(橋本淳)と共に女郎を花に見立てた本『一目千本』に着手。本作りに夢中な蔦重を許せない駿河屋(高橋克実)。親子関係の行方は…。(公式サイトより引用)
第2回では『吉原細見』改めの序文を平賀源内に書いてもらったところ、大変評判になったにはなったけど、読んだだけで満足してしまい、吉原に客は戻ってこなかったとさ、、、じゃあ、どうする?となった第3回。
吉原の花魁を花に見立てた本「一目千本」を企画、出版。
姿絵が100人も続くのはつまらないと生け花に見立てるという発想、ツンツンしているから「山葵」、無口だから「くちなし」、男が腹上死してしまうから「鳥兜」など、吉原を知り尽くしているからこその見立てが面白い。本づくりを許さないと大ケンカ中の駿河屋も、クスっと笑ってしまうわけです。
そもそも朝顔ねえさんがいた行き場のない女郎たちを抱える“河岸見世”「二文字屋」を救うため、女郎を紹介する入銀本をつくるとでっちあげて、鬼平(カモにされがち)に50両(今でいうと650万円ぐらい?)出させる蔦重と花の井。その後、金がなくなって吉原にはもう行けないと手紙を送ってくる鬼平がちょっとカワイイ。
入銀本って今でいうクラウドファンディングか?と思ったら、確かに近かった。いちばん金を集めた花魁がトップを飾るって話だから、今回はAKB総選挙みたいなものでもあるのか?言及はされてなかったと思ったけど、結局お金を集めた順に掲載されてたのかしら?
クラファンだから、鬼平の50両以外は出版費用にあてられたんでしょう。製本は二文字屋で蔦重と女郎たちが寝る間を惜しんで製本をするシーン。紙を折って重ねて、紐を通して糊付けして表紙をつけて、と手作業で本が出来てきます。夜があけたころ、最後の1冊ができたときに、大変だったけど本をつくるのが「楽しい」と笑顔で言う蔦重。こういうのを、その仕事に向いているというんだろうなと。今の仕事が楽しくない、何に向いているのかわからない、そういう悩みってよく聞くし、自分もいつも思ってるんだけど(笑)、寝食忘れて没頭できること、どんなにつまづいても次はこうしようと続けられるものが自分の向いていることなんだろうなと、そんなことを思ったシーンでした。
さて話がそれましたが、いちばん上手いなと思ったのが「一目千本」は本屋に並ばない!という戦略。なじみの客にだけ渡される本、つまり希少性マーケティングですね。この本を手に入れるには吉原に来るしかない!というわけでその戦略が大当たりして、様々な花に見立てられた花魁見たさと、本を手に入れたいという欲とでお客さんがたくさんやってきます。私はやっぱり怖いもの見たさで「鳥兜」かな(笑)
いつの時代も変わらず、この成功をよく思っていない人たちもいるようで、、、次回はどんな感じでしょう。